家族のひきこもり、こころのケア

家族のひきこもり、こころのケア

 

2019年3月内閣府が発表したデータによると、15〜39歳では51万4千人、40〜60歳では61万1千人、ひきこもりの方がいらっしゃるそうです。

内閣府はひきこもりを、自室や家からほとんど出ない状態に加え、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合と定義しています。40歳以上のひきこもりでは、7割以上が男性で、ひきこもりの期間は平均7年と言われており、ひきこもりの高齢化、長期化が明らかになりました。

引きこもりの原因は「退職」が最多で「人間関係」「病気」と続いていますが、子ども時代からひきこもりの状態が続くなど、社会との接点を失って孤立した状態にあると言えます。

ひきこもりは不登校や鬱などとも関連がありますが、ここではひきこもりの心理状態や家族ができる対応などをお伝えしていきます。

ひきこもりになる方は、大抵は真面目で頑張り屋さん。子どもの頃は大人の言いつけを無理をしてでも達成しようと努力しますし、優しい性格の方が多いようです。自分の主張よりも周りに合わせようとしてきたので、ある時もうこれ以上無理は出来ない、と力を失ってしまいますが、内面では膨大な怒りを抱えている事があります。

ひきこもりが長く続いてしまうと、本人にとっても家族にとってもとても辛い状態が続いてしまいます。

【Cさんのケース】

Cさんの弟さんは長年ひきこもり状態にあります。Cさんは一人暮らし、弟さんは両親と住んでいますが、弟さんとは何年も会話をしていないと言っていました。Cさんは自分自身のヒーリングを進めていく中で家族の仕組みについて学び、家族が癒着している事に気づきました。また両親がこの問題に直面しようとしない事にも腹を立てていました。

 

Cさんのご家族のように家族にひきこもりがある時、家族関係に起きていることは、癒着があり境界線が曖昧で、怒りなど感情の対処が出来ず、コミュニケーション不全、孤立が起きている事が多いです。

 

カウンセラー島倉

まず、癒着を解消して家族間の境界線を引くだけでも、家族全員が楽になっていきますよ。取り組むのは家族のどのメンバーでも構いません。

 

癒着 家族に癒着があると、自分の事と家族の事の区別がつきません。